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【2027年卒】新卒採用のスケジュールの組み方を解説!具体例や策定のポイントも

近年の新卒採用スケジュールは前年4月の母集団形成から開始し、実際は政府ルール(3/1広報解禁)より2〜3か月早く動く企業が多数です。2027年卒向けの年間計画、早期化への対応策、ターゲット別アプローチ時期を月別に詳しく紹介します。

新卒採用を成功させるためには、戦略的にスケジュールを立てることが不可欠です。近年、採用活動は早期化・複雑化が進んでおり、政府が定めた就活ルールと実際の採用活動には大きな乖離が見られます。

 

優秀な学生の多くは、大学3年生の夏から動き始め、早い企業では秋冬に内々定を出すケースも少なくありません。

 

本記事では、2027年卒の新卒採用に向けた年間スケジュールの組み方を詳しく解説します。政府が定める就活ルールの概要から、実際の早期化傾向、月別の具体的なアクション、そしてスケジュール策定時のポイントまで、採用担当者が押さえるべき情報を網羅的にお届けします。

【2027年卒】新卒採用のスケジュールの指針と就活ルール

新卒採用のスケジュールを検討する際に理解しておくべきポイントは、政府主導の就活ルールです。政府主導のルールには、以下のような特徴があります。

 

●政府主導で策定

○2021年卒以降、新卒採用のスケジュールは政府主導で策定。

○以前は経団連が「採用選考に関する指針」を定めていた。

●実態との乖離

○実際の採用活動との乖離が大きく、とくに外資系企業やベンチャー企業は早期に活動を開始。

 

●法的拘束力なし

○就活ルールはあくまで要請であり、法的な拘束力や罰則はありません。

 

就活ルールは学生が学業に専念できる環境確保を目的としていますが、あくまで「要請」であり、法的な拘束力や罰則はありません。

 

そのため、多くの企業が独自の判断でスケジュールを組んでいるのが実情です。とくに外資系企業やベンチャー企業は早期から採用活動を展開しており、それに追随する形で中小企業や一部の大手企業も前倒しで動いています。

 

政府が定める就活ルールでは、採用活動を3つの解禁日で区切っています。これらの時期は企業が公式に実施できる活動の目安となりますが、実際には柔軟な運用が行われています。

 

 

 

 

 

 

 

出典:厚生労働省「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184189_00002.html

出典:一般社団法人 日本経済団体連合会「採用選考に関する指針」(https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/015.html

広報解禁日

広報解禁日は、大学3年生の3月1日です。この日以降、企業は採用情報の公開、ナビサイトへの掲載、会社説明会の開催、エントリーシートの受付を開始できます。

 

学生にとっては、本格的な就職活動のスタート時期となります。多くの企業が一斉に情報を発信するため、学生は企業研究や説明会への参加に追われることになります。

選考解禁日

選考解禁日は、大学4年生の6月1日です。この日以降、企業は面接・筆記試験・適性検査などの本選考を実施できます。

 

ただし、2025年卒から「専門活用型インターンシップ」の制度が改正され、一定の条件(5日間以上の就業体験など)を満たすインターンシップであれば、取得した学生情報を採用選考に活用できるようになりました 。これにより、実質的には6月より前に選考プロセスを進める企業が増加しています。

内定解禁日

内定解禁日は、大学4年生の10月1日です。企業は、この日以降に正式な内定通知を出すことができます。

 

多くの企業では、この日に内定式を開催し、内定者との関係構築や入社意欲の向上を図ります。ただし、実際には10月より前に「内々定」という形で学生に意思表示を行い、早期に囲い込みを図る企業もあります。

 

こちらの記事では、新卒採用について解説しています。
採用の流れや採用を効率化するためのポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

 

新卒採用の実際のスケジュールは早期化の傾向

政府が定める就活ルールがある一方で、実際の新卒採用市場では早期化が年々進行しています。この傾向を理解し、自社のスケジュールに反映させることが、採用成功の鍵となります。

新卒採用の早期化の背景

新卒採用の早期化は、複数の要因が重なって加速しています。最も大きな要因は新卒人口の減少です。少子高齢化の影響で2021年以降、新卒世代である22歳の人口が減少傾向にあり、2024年卒の採用充足率は過去最低を記録しています。限られた人材を確保するため、企業は早期に学生と接点を持ち、関係性を構築する必要に迫られています。

 

もうひとつの大きな要因が、インターンシップについての改正です。2025年卒から、専門活用型インターンシップで得た学生情報を採用選考に活用できるようになりました。 これにより、インターンシップが実質的な選考の場となり、採用活動の開始時期が前倒しされています。さらに、ダイレクトリクルーティングの普及も早期化を後押ししています。

早期選考を実施するメリット・デメリット

早期選考は、戦略的に実施すれば大きなメリットを得られる一方で、いくつかのデメリットも存在します。両面を理解した上で、自社に適した方針を決定することが重要です。

 

 

早期選考を実施するメリット

早期選考の最大のメリットは、優秀な学生を早期に確保できる点です。就職活動に意欲的で自己分析や企業研究を早くから始めている学生は、総じて能力が高い傾向にあります。

 

また、学生との信頼関係を構築する時間が長く取れるため、内定辞退のリスクを抑制できます。さらに、採用活動のPDCAサイクルを回せる期間が長くなり、応募状況や選考通過率を分析して改善する時間的余裕が生まれます。

早期選考を実施するデメリット

一方で、採用活動の長期化による工数とコストの増加が最も大きなデメリットです。インターンシップの企画・運営、早期選考の実施、長期にわたる内定者フォローなど、通常の採用スケジュールよりも多くのリソースが必要になります。

 

また、早期に内定を出した学生の内定辞退リスクも考慮すべき点です。内定から入社までの期間が長いほど、学生は他社の選考を受ける機会が増え、より魅力的な企業に流れてしまう可能性があります。

新卒採用のスケジュール|基本的な年間計画の流れ

ここからは、2027年卒の新卒採用を想定した年間スケジュールの具体例を解説します。

大学3年生の春(前年4月)から動き出す設定で、月別のアクションを整理しました。

前年4月~6月:母集団形成開始・インターンの情報公開

採用活動は採用計画の策定から始まります。前年度の振り返りを行い、採用目標人数、求める人物像、予算配分を明確にしましょう。この時期から夏季インターンシップの募集を開始します。

 

ダイレクトリクルーティングサービスを活用し、ターゲット学生に直接スカウトメールを送ることで早期接触を図ります。まだ就職活動に本腰を入れていない学生も多い時期だからこそ「攻め」の手法で自社を認知してもらうことが重要です。

 

前年6~9月:夏季インターン開催と採用準備

大学3年生の夏休みは、多くの学生がインターンシップに参加するピークシーズンです。採用直結型インターンシップを実施する場合は、5日間以上の就業体験を含むプログラムを設計し、学生の能力や適性を見極めましょう。

 

インターンシップで良い印象を持った学生には、秋冬の早期選考への案内を行いましょう。同時に、秋冬のインターンシップや広報活動の準備も進めます。パンフレット制作には2か月程度、採用サイトのリニューアルには2〜3か月程度の期間を要するため、早めに着手するのがおすすめです。

前年10~12月:秋冬インターン開催と広報の準備

この時期は、早期選考を実施する企業が増え始める重要な時期です。大学3年生の11月頃から内々定が出始める企業も存在 し、採用活動は既に競争フェーズに入っています。秋冬のインターンシップを開催し、夏季に参加できなかった学生との接点を作りましょう。

 

また、3月の広報解禁に向けて、ナビサイトへの掲載準備、企業説明会の会場確保、面接官のトレーニングなどを完了させましょう。学生が志望度を固める時期に入るため、広報物の完成を急ぐとともに、インターンシップ参加者へのフォローを丁寧に行います。

当年1~2月:採用計画の最終調整とインターン参加者のフォロー

3月の広報解禁を目前に控え、最終調整を行う時期です。面接官の評価基準の統一、選考フローの確認、社内関係者への役割分担の周知などを徹底しましょう。

 

インターンシップ参加者へのフォローにも注力し、個別面談や座談会を開催して学生の疑問や不安に丁寧に答えることで志望度を高めます。

当年3~5月:採用活動が本格スタート

3月1日の広報解禁とともに、採用活動が本格化します。ナビサイトがオープンし、会社説明会のエントリーが殺到する時期です。説明会では自社の魅力を効果的に伝えるとともに、学生の疑問に丁寧に答えましょう。

 

応募状況が想定通りか進捗を定期的に確認し、応募が少ない場合は追加の広報施策やダイレクトリクルーティングによる直接アプローチを検討します。

当年6~9月:選考・内定・内定者フォロー

6月1日の選考解禁を迎えますが、実際には既に多くの企業が選考を進めており、内定者も増えている時期です。選考中の学生に対しては、スピーディーな対応と丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。

 

内定者に対しては、継続的なフォロー体制を構築し、定期的な連絡、懇親会の開催、先輩社員との交流機会の提供などを通じて、入社意欲を維持・向上させます。

当年10~2月:内定式・入社前研修

10月1日の内定式では、正式な内定通知を行い、内定者との一体感を醸成します。内定式以降も、懇親会・入社前研修・配属部署の社員との交流・課題図書の提供など、さまざまな施策を通じて、スムーズな入社とその後の定着を支援します。

 

とくに入社直前の2~3月は、内定者が不安を感じやすい時期です。個別面談を実施し、配属先や業務内容について丁寧に説明することで安心感を与えましょう。

 

新卒採用のスケジュールを組む際のポイント

効果的な採用スケジュールを策定するには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、採用目標の達成と効率化を両立させるための具体的な観点を解説します。

採用目標と予算をはじめに設定する

スケジュール策定の土台となるのが、採用目標と予算の明確化です。求める人物像と採用人数を具体的に定め、必要な予算を確保しましょう。採用目標は中長期的な事業計画を踏まえ、必要なスキルや成長ポテンシャルを見極めます。

 

予算配分では、ダイレクトリクルーティングやナビサイトなど、各採用施策の優先順位を明確にし、効率的な資源配分を行います。

前年の採用活動を振り返る

採用活動のPDCAサイクルを回すため、前年度の振り返りは不可欠です。応募数、選考通過率、内定辞退率などの定量データと、学生からのフィードバックなどの定性データの両方を活用しましょう。

 

効果的だった施策は継続・強化し、改善が必要な点については具体的な対策を講じます。また、早期化トレンドを踏まえ、前年度よりもスケジュールを前倒しすることも検討します。

新卒採用市場の現状を把握する

最新の市場動向を把握することが欠かせません。有効求人倍率、内定率の推移、業界ごとの採用トレンドなどのデータを収集し、自社の採用難易度を客観的に認識しましょう。2024年卒の採用充足率は過去最低を記録しており、企業間の人材獲得競争は激しさを増しています。自社業界全体の選考進捗状況も注視し、必要に応じて対応を急ぐことが重要です。

ターゲットとなる学生の動向を把握する

採用したい学生層によって、就職活動のスケジュールは大きく異なります。大手企業志望の学生は6月頃からインターンシップに申し込み始めることもあり、5月までに準備を完了させる必要があります。

 

体育会系の学生は大会スケジュールを優先するため、引退後の年明け以降にアプローチすると効果的です。公務員試験を併願する学生には、最終合格発表(5月下旬)後の6月以降の秋採用で、福利厚生やワークライフバランスをアピールしましょう。

競合他社の動向もチェックする

自社の採用スケジュールを最適化するには、競合他社の動向把握が不可欠です。同業界の人気企業や直接的な競合となる企業の採用活動開始時期、選考ステップ、内定出しのタイミングなどをリサーチしましょう。

 

競合調査により選考日程の重複を避けられ、競合他社の採用手法やアピールポイントを分析することで、自社の差別化戦略に活かせます。

各活動の時期から逆算して余裕のあるスケジュールを組む

採用活動では、準備に時間を要するタスクが多数存在します。パンフレット制作には約2か月、採用サイトのリニューアルには2~3か月、採用動画の制作には2か月程度の期間が必要です。各タスクに必要な期間を正確に見積もり、逆算してスケジュールを組みましょう。

 

また、面接官の確保も早めに行い、とくに現場社員に依頼する場合は繁忙期を避けた余裕を持ったスケジュール設定が重要です。

広報や選考・内定出しなどの各活動時期を前倒しする

早期化がトレンドとなっている現在、各活動時期の戦略的な前倒しが必要です。広報活動では、ナビサイトの解禁を待たずに自社の採用サイトやSNSで情報発信を開始し、ダイレクトリクルーティングを活用して早い段階から優秀な学生にアプローチしましょう。

 

選考についても、専門活用型インターンシップで得た学生情報を活用し、優秀な人材には早期選考の案内を行います。

内定者へのフォロー体制を整える

近年の内定辞退率は60%を超えるというデータもあり、内定を出しても安心はできません。内定から入社までの期間、継続的に学生とコミュニケーションを取ることが不可欠です。

 

個別面談を通じて学生の不安や疑問に丁寧に答え、入社後のキャリアイメージを具体的に描けるよう支援しましょう。

 

さらに定期的な情報提供・社内交流イベント・入社前研修などを実施し、内定者同士のつながりを作ることで仲間意識を醸成し、内定辞退のリスクを低減します。

社内の関係者全員が協力できる体制を整える

採用活動は人事部門だけでは完結しません。面接官の評価基準を統一し、役割分担を明確にすることで、各担当者が責任範囲を理解できるようにします。

とくにリソースが限られている企業では、応募者管理や選考の一部を外部の採用代行サービス(RPO)に委託することも有効です。

 

書類選考の一次スクリーニング、面接日程の調整、学生への連絡業務などを外部に委託すれば、採用担当者は面接や内定者フォローといった重要な接点に時間を割けます。

まとめ

新卒採用の成功には、戦略的なスケジュール策定が不可欠です。政府が定める就活ルールと実際の採用市場には大きな乖離があり、早期化が進む現状において、企業は柔軟かつ迅速な対応が求められています。

 

本記事で解説したように、効果的な採用スケジュールを組むには、前年度の振り返り、市場動向の把握、ターゲット学生の動向分析、競合他社のチェック、そして社内体制の整備が欠かせません。とくに、早期からの母集団形成、戦略的なインターンシップ活用、そして丁寧な内定者フォローが、優秀な人材の確保と内定承諾率の向上につながります。

 

一方で、採用活動の早期化・複雑化は、人事担当者の業務負担を増大させています。限られたリソースで採用目標を達成するには、効率化が重要な課題となります。

 

私たちプレイス&アビリティでは、企業の採用活動を支援するために、以下のサービスを提供しています。

 

早期の認知度向上(SNS事業)

ダイレクトリクルーティング戦略立案と実行(採用支援事業)

採用業務の代行(人事サポート事業)

 

「優秀な学生にもっと早くアプローチしたい」「採用担当者の負担を軽減したい」「内定承諾率を高めたい」とお考えの企業様、ぜひご相談ください。採用戦略の立案から実行まで、トータルでサポートいたします。

 

採用スケジュールの最適化と効率的な採用体制の構築により、貴社の採用目標を達成しましょう。

 

株式会社プレイス&アビリティでは、新卒採用支援に関する相談を受け付けております。

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