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早期退職を防ぐ!人事制度を構築する際にチェックするポイントとは?

人事制度」とは、企業の資産である「ヒト」が動くために必要な制度そのものです。人事制度が上手く機能することで、ヒトが動くシステムを構築することができ、企業全体を活性化することができます。つまり、採用を通して企業を拡大する際に、人事制度は不可欠なものなのです。

 

また、人事制度は一度作って終わりというものではありません。社員数が少ないうちは、何か適応しない部分があればすぐに制度を変えて社員に浸透させることもできます。しかし、採用をして社員数が増えてくると、制度を変えることは容易なことではありません。

 

そして、せっかく入社してもらったのに、昇格昇給や評価のされ方がかみ合わずに退職してしまったとあっては、採用にかかるコストも台無しになってしまいます。それだけ、採用と人事制度は切っても切れない結びつきがあるのです。

 

ここでは、これから人事制度を整える企業様、そして、現状の人事制度を変化させたい企業様向けに、人事制度の構成要素とは何なのかを踏まえて、人事制度を構築する際の3つのポイント、そして企業が人事制度を見直すべきタイミングはどのようなときか?ということについてご紹介していきます。

 


 

◆人事制度の構成要素とは?

ひとえに人事制度と言っても、想像するものは人それぞれではないでしょうか。

 

人事制度は中身を分類すると、「評価制度」「等級制度」「報酬制度」の3つにわけることができます。これらの制度が組み合わさって、「人事制度」になっているのです。

それぞれの制度について説明します。

 

・評価制度

­­­評価制度とは出した成果や能力、職務態度など、どのような項目でどのように社員を評価するかを定めた制度です。何を評価するかは、会社の経営方針に大きく左右されます。売上を評価するのか、スキルを評価するのか、会社のビジョンに沿った行動を評価するのかなど、社員の業務をどのように進めるかそのものを形づけるものになります。

 

・等級制度

等級制度とは、従業員の業務能力、職務、役割などによって区分・序列化する制度です。人事制度は等級制度に基づいて評価制度や報酬制度を決めている形になっているため、人事制度の基盤になっている制度と言えます。

 

・報酬制度

報酬制度とは給与や賞与など、社員に渡すお金にまつわるルールを定めた制度です。やはり報酬は社員にとって働く上で最も重要視されるポイントの一つです。年俸制や月給制などはもちろん、退職金や時間外手当などもここに含まれます。社員の働くモチベーションに大きくかかわる制度です。

◆人事制度を構築する際の3つのポイント

人事制度の構成要素を踏まえて、人事制度を作る際、作り直す際にどのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか。ここでは、人事制度構築のポイントを3つ紹介します。

 

①制度構築の目的を明確にする

制度を検討し始める前に、制度構築したい、しなおしたいという考えに至った原因を突き止め、新しい人事制度で何を成し遂げたいのか明確にしておくことが大切です。これから長く使っていく制度ですので、制度の目的をないがしろにしてしまうと、そもそも制度が現実に即していないものになってしまう、もしくは制度の賞味期限が短くなってしまうといったことにつながってしまいます。

 

②現実と理想のバランスを取る

人事制度を通して企業を理想の状態に近づけるということは大事ですが、現実に即していない制度になってしまえば、制度が機能しなくなることがあります。現場社員の実情を踏まえて、社員が制度に適合できるのかよく検証する必要があります。

 

③先を見据えて構築する

人事制度は一度作ったら、長く使っていくものです。あまりにも要件を細かくしすぎてしまうと、いざ修正や改善をしようとした際に制度が立ち行かなくなることがあります。少し変更しても大丈夫なだけのゆとりを持って構築することが、長く活用できる制度を作るポイントです。

◆企業が人事制度を見直すタイミングとは?

基本的に人事制度は全社員に適応されるものですので、一度構築してしまえばそんなに頻繁に変更することはありません。では、人事制度を見直すタイミングはどのようなときなのでしょうか?

 

よく人事制度が見直されるタイミングとしては、大きく3種類あります。

①経営方針が変わるタイミング

②労働環境が変わるタイミング

③制度が機能しなくなってきたタイミング

 

①経営方針が変わるタイミング

これから採用を強化して企業規模を拡大する、新規事業に取り組むなど経営方針が変わる場合は人事制度を変更する必要が出てくることがあります。人事制度は企業の経営戦略に基づいているため、戦略、方向性が変われば、制度もあわせて変化させることが多いのです。

 

②労働環境が変わるタイミング

労働に関する法律の変化や社会の変化に人事制度が合わなくなってきた場合、人事制度を設計しなおす必要が出てきます。また、社員の入れ変わりが少ない場合、社員の平均年齢が上がる、ポジションの空きがなくなる、人件費が増大するといったことが起こることがあります。そういったタイミングでも、制度から見直して再スタートすることもあります。

 

③制度が機能しなくなってきたタイミング

人事制度として明文化してあるものが機能しなくなったり、職位や職種によって不平等感が生まれたりしている場合は、人事制度を立て直す必要があるでしょう。また、社員数が増えることにより、今までの尺度で作った制度が機能しなくなることも多くあります。

 


 

◆さいごに

いかがでしたでしょうか。

 

今回は、人事制度の構成要素とは何なのかを踏まえて、人事制度を構築する際の3つのポイント、そして企業が人事制度を見直すべきタイミングはどのようなときか?ということについてご紹介しました。

 

採用と制度の二つがかみ合ってこその企業成長です。

どれだけ採用が上手くいっても、人事制度がかみ合っていなければ、せっかく採用した人材の早期退職につながってしまいます

また、どれだけ素晴らしい人事制度を作ったとしても、自社にマッチした人材を採用できなければ企業成長は見込めません

自社の人材を活かせているか気になった際には、人事制度を見直してみてはいかがでしょうか。

 

弊社では採用のご支援だけでなく、人事制度構築コンサルティングも行っております。

専任の担当が、現状の制度の調査から制度のご提案、制度の構築、運用まで一貫してサポートいたします。

多くの企業の人事制度を見てきた外部のコンサルタントを使うことにより、事例を踏まえてマッチした人事制度を最短で構築することが可能です。また、第三者目線で社内のしがらみにとらわれず、反発を外に向けた形で制度の浸透を図ることが可能です。

 

人事制度を構築したい、人事制度を見直したいという企業様は、ぜひ下記よりお気軽にお問合せください。

 

 

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