はじめに

近年採用市場において注目されているのがRPOサービスです。

本稿では、そもそもRPOとは何なのか、そしてどのようなことをしてくれるサービスなのか、詳しく解説していきます！

RPOとは何の略？

RPOとは「Recruitment Process Outsourcing」の頭文字を取った略称です。

文字通り、「採用アウトソーシング」や「採用代行」という意味になります。

つまり、「採用を社外に委託する」サービスのことをRPOと呼びます。

具体的なRPOサービスの内容は？

前節のように、RPOとは採用業務の一部を社外のパートナーに委託することにより、業務の効率化を図ることができるサービスです。

基本的にはBPOサービスのように、業務の一部を外部に委託することができるというものですが、依頼できる業務は多岐にわたります。

計画～入社に至るまでの採用活動における一連の業務を代行することが可能です。

流れに沿って、具体的に見ていきましょう。

・計画段階

採用したい人物像に対して、様々な角度から手法の選定や計画立てを行い、提案します。

企業によっては、どのような人材をいつまでにどのくらい採用するか、といった採用したい人物像の整理や、人事計画に基づいたアドバイスもしてくれるでしょう。

RPOサービスを行う企業は多くの企業の採用を代行している知見があるため、様々な事例から第三者目線での客観視したアドバイスが可能です。

・準備段階

どのような手法で、どのような人物を獲得するか決まったら、採用活動の準備もサポートいたします。具体的には、エージェントや求人媒体社とのやり取りの代行、取材を通した求人原稿、求人票の作成、スカウト文面の作成、採用フローの構築などです。

さらに、採用管理システム(ATS)の選定や広報用の社員インタビュー記事の作成、さらには面接官やリクルーターのトレーニングなど、携われる業務は多岐にわたります。

・採用活動(母集団形成)

採用活動が始まると、まずは応募を募ることになります。ここでRPOサービス会社ではスカウトメールターゲットの選定～スカウトメールの送信、求人原稿の改善、求人票の改善などを行い、応募効果をより高める動きをサポートできます。

他社や市場の状況を加味したスピーディな改善をすることで、集客の最大化を図ることができます。

・採用活動(応募者対応)

RPOでは求人に応募してきた方への対応も依頼することが可能です。具体的には、書類選考の実施、合否判定連絡、説明会や面接の日程調整、リマインド連絡の実施などです。

採用活動におけるもっとも工数の掛かる部分を、書類選考で一定の基準を設ける、日程調整をシステム化するなどして、大きく効率化することが可能です。

・採用活動(面接選考)

応募者の選考段階でも様々な業務が代行できます。1次面接の代行、会社説明会の企画や司会進行、面接の合否連絡などです。

採用のコアとなる面接選考でも、１次では相手の何を知り、こちらの何を知ってもらうか、どういう基準で合否判定するかなどを明確にすることにより、RPOで代行することが可能になります。

・内定後

選考を通過した内定者に対して、内定連絡はもちろんのこと、内定後のフォローや内定式や内定後研修などのイベントの企画、実施までサポートすることができます。

特に新卒採用では内定後、入社までの期間が長いため、内定承諾後の辞退を防止するためのコミュニケーションはとても重要です。自社のことを理解して動いてくれるRPOサービスを選ぶことで、効率よくコミュニケーションを図ることが可能です。

RPOを利用するメリットは？

・企業の採用力を高められる

RPOサービスを提供する会社は、多くの企業の採用を運用している採用のプロです。ただ業務を代行するだけではなく、ノウハウを生かして自社の採用力を高めることが可能です。また、リアルタイムで自社の採用担当にトレンドな情報を貯めていくことができます。

・母集団の最大化を図れる

RPOサービスでは、ターゲットに向けたスカウトメールの配信や、状況を見ながらの求人原稿の修正、改善などを通して、母集団の最大化が図れます。状況を見たベストな運用方法を活用して、最適な運用ができます。

・トータルでの採用コストを抑えられる

採用活動には見えないコストが多くかかっています。

もし、専任の採用担当を1名雇い入れると、毎月お給料を払うことになります。

かといって、別業務と兼任の担当を設けると、採用活動にコミットできずに失敗してしまう、もしくは本業務の機械損失が発生する可能性もあります。

RPOサービスを利用することにより、専任の担当を雇用するよりもコストを掛けずに採用活動を行うことが可能になります。

さらに、採用全体が最適化され、応募効果が高まることによる採用コストの削減も望めます。

RPOを利用するデメリットとは？

・ノウハウが社内にたまりにくい

RPOサービスに任せきりにしてしまった場合、社内にノウハウが蓄積されづらいということがあります。RPOサービス企業がなぜそのように考えるのか、考え方の共有をしてもらいながら運用を進めていくことで防ぐことができます。

・ミスマッチが発生する

書類選考や1次面接などの代行を頼む場合、採用基準以上の方を不合格にしてしまう、採用基準に満たない人を面接に呼んでしまうなどのミスマッチが起きる可能性があります。自社とRPOのパートナーとですり合わせをし、採用基準を明確にしておくことが重要になります。

まとめ

• ・RPOとは、「Recruitment Process Outsourcing」の略で、「採用を社外に委託する」サービスのこと。
• ・RPOを活用することにより採用の工数を削減して業務効率化ができ、採用力を高めることができる。
• ・ノウハウがたまらない、ミスマッチが起こるといったことを防ぐためには、密にやり取りができるRPOサービスを選ぶことが重要。

さいごに

弊社では、企業様毎にカスタマイズしたRPOサービスを行っております。

新卒、中途採用の戦略や手法のご提案から実行まで、一気通貫でご支援しております。

採用でお困りの際には、ぜひお気軽にお問合せください！