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2022.05.17法人向け
みなさん、採用面接でアイスブレイクは取り入れていますか?“アイスブレイク”という言葉は知っているものの、意識して取り入れているという方は意外と少ないのでは。そこで、今回は “アイスブレイク” を行う上で失敗しない方法、そしてより一層求職者に魅力を感じていただけるようなアイスブレイクのコツをご紹介させていただきます。
失敗しない方法をお伝えする前に、そもそも何のためにアイスブレイクを行うのか、という目的についてご説明させていただきたいと思います。アイスブレイクは直訳すると「氷を砕く」であるように、緊張した空気をほぐす役割があります。求職者に面接の場でよりリラックスしてもらうことで、本人のありのままの姿を評価することができ、ミスマッチを未然に防ぐことにもつながっていきます。また面接官自身も、場が和むことでよりスムーズに面接を進めることができます。
では次に、よくある失敗例をご紹介いたします。
×「アイスブレイク」という時間枠をカッチリ設ける
もちろん運営の方法によりますが、「これはアイスブレイクです」と宣言されてしまうと、アイスブレイク自体が負担になってしまったり、その時間が終わった途端、また元の緊張状態に戻ってしまう可能性があります。そのため、できるだけ自然な流れでアイスブレイクを取り入れることをお勧めします。
×芸能ネタを盛り込む
求職者が明らかにある特定の芸能人が好きだと分かれば良いのですが、芸能ネタに関しては興味の有無が人によってさまざまであり、求職者側の興味が全くなかった場合には、話が続かずに気まずい雰囲気が流れてしまうことがあるため、基本初対面となる面接の場では不向きでしょう。
ここまでどのようなアイスブレイクが失敗につながってしまうかをご説明してきましたが、次により魅力的なアイスブレイクを行っていただくコツをご紹介いたします。
実際に面接官としてアイスブレイクをするとなると、「なにから話そう」と悩んでしまいがちですが、逆に「相手に何を話してもらうか」に焦点を置いて考えることが非常に重要です。求職者も、自分に関係のある話や興味がある話題であれば自然と話すことができるため、会話が弾みます。
また、人は共通点が多ければ多いほど相手に親近感が沸く傾向があるため、「この時間、おなかすきませんか?」など、誰にでも当てはまる話題を持ち掛けるのも共感を呼び、話が盛り上がりやすいのでお勧めです。アイスブレイクはあくまで“雑談”のため、求職者が身構えているようであれば選考には関係ない旨をきちんと伝えるなど工夫しつつ、時間をかけすぎないコミュニケーションを心がけましょう。
ではここで、アイスブレイクを盛り上げるネタをご紹介いたします。
■天気に関するネタ
・今日は暑いですね。夏はお好きですか?
・最近は天気がいいですが、どこかへ出かけたりしましたか?
■来社系ネタ
・わざわざご来社ありがとうございます。この辺りにはよくいらっしゃいますか?
・駅から遠かったですよね。迷いませんでしたか?
■履歴書からのネタ
・●●にお住まいなんですね!おすすめの●●の店などはありますか?
・スポーツ観戦が趣味なんですね。好きなチームはありますか?
これらのように、難しい質問をする必要はありません。当たり前でいいので、お互いが話しやすいネタを見つけることが、アイスブレイクを成功させる第一歩です。
ここまで盛り上がるアイスブレイクのネタについてお話させていただきましたが、実はアイスブレイクはただ盛り上がればいいというわけではなく、採用の局面ならではの注意点があります。
たとえば本籍地や家族に関する質問等本人の適性や能力と関係のない事項を尋ねて把握することは、差別につながるおそれがありますので厚生労働省によって禁止されています。詳しくはリンクをご覧ください(出典:公正な採用選考の基本|厚生労働省)
いかがでしたでしょうか。いろいろと書かせていただきましたが、最低限のマナーさえ守れば、アイスブレイクはそれほど難しいものではありません。あくまで面接の時間をより良いものにするためのコミュニケーションの1つとして重くとらえ過ぎず、双方の時間がより良いものになるように心がけさえすれば、きっと求職者もあなたや会社に魅力を感じることでしょう。
また、面接自体をまるっとお任せしてしまいたい!という方や、もっと様々なノウハウが知りたいという方は弊社までお気軽にお問い合わせください!